ボディピアス
私が高校生の頃はまだ耳のピアスもレアで、ピアス=不良という時代でした。
ここ10年くらいの間に耳だけでなく、舌や鼻、おへそにまでピアスをするようになりました。現在ピアスはファッションで着けていますが、ルーツは刺青(タトゥー)などと同じ「魔除け」だったそうです。
オーストラリアでは小さな子供までピアスを開けています。ケミストやボディピアス店などで開けることが出来ます。値段は方耳$10から$100位(開けるパーツによって異なります)
このように簡単にでき、世の中にもファッションとして認識されているピアスですが、今回はこんなケースもあるということをお話したいと思います。
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化膿するケース
消毒忘れや金属アレルギーで、化膿したというケースは珍しくありません。ピアスを開ける人はこの位のリスクは覚悟していると思います。
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青あざになったケース
まゆ尻にピアスを開けた人が3週間くらい、殴られたように目から頬にかけて青あざになりました。細い血管に貫通したと考えられます。
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裂けたケース
芥川賞受賞作である「蛇にピアス」にもある様に、蛇のようにあえて裂けさせるという人もいるようですが、現実に耳に大きな輪のピアスを着けていて、手を上に挙げた時に指がリングに入り、そのまま引きちぎった人や、へそピアスをしていて寝ている間に擦れて裂けた人がいました。
病院に行ったのですが、裂けた部分がすでに乾いていたため、手術で裂けた周囲をもう一度削ぎ取り、縫い合わせました。
今の時代、ファッションとは切り離せないものですが、リスクがあるということをふまえて開けてください。特に鼻や舌などの粘膜にする時は細菌が入りやすいので、清潔を保ちましょう。
2005年10月掲載
上手な香水の使い方
前回の「睡眠」で、嗅覚は五感の中で最も原始的で本能的な感覚であるということをお話しました。香りは脳の中で記憶を司る海馬に伝わり、様々なイメージをもたらします。嗅いだ香りに過去の思い出が蘇ったことがありませんか?科学的な研究でも欲求や好き嫌い、意欲や独創性が海馬周辺の大脳辺縁系で作り出されると言われており、匂いで感情がコントロールされることもあります。
香水を効果的に使うことで、印象が深くなったり、良いイメージが残ることがあります。
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香水をつけるタイミングと部位
香水は体温の高いところにつけると香りが丸くなり、さらに香りは下から上に広がるといった特徴があります。基本的には手首・ひじの裏側など脈打つ場所につけます。
香水はつけてすぐ(トップノート)は刺激が強すぎます。ミドルノート(つけ始めてから30分以降)になってから本来の香りが漂うので、出かける時間を考慮してつけましょう。
つける部位はお好みですが、狭い空間で人が集まるような場合は、足首やひざの裏などにつけると、ほのかに香り邪魔になりません。
香水を使用する時は、直接衣服に吹きかけるのではなく、自分の手首などに少量馴染ませてから、好きな部位につけます。汗腺が多く、汗の匂いの成分と混ざってしまう脇の下は、つけるのを避けましょう。
市販されている香水は濃度の違いで呼び方が変わります。
パルファム(Perfum)
濃度:15〜30% 持続時間:5〜7時間
純度が高い為香りが深く豊かさが感じられます。一番香りが持続しますが、値段は高くなります。
オードパルファム(Eau de Parfum)
濃度:10〜25% 持続時間:5〜6時間
パルファムを少し薄めたもの。パルファムに近い濃度と品格を保ちながら、値段的にもお手頃
オードトワレ(Eau de Toilette)
濃度:5〜10% 持続時間:4〜6時間
朝つけると午後にほんのり香りが残る程度。香り立ちもソフトですので、気軽に楽しめます。
オーデコロン(Eau de Colongue)
濃度:2〜7% 持続時間:1〜3時間
一番薄い濃度で、爽快感のある軽い香りです。
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2008年7月掲載