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Beauty Column -アンチエージング-


アンチエージング その1

 まだ若いのに老けて見える人。いつまでも若く見える人。何が違うのでしょうか?!
 肌は内臓の鏡・心の鏡・環境の鏡といって、身体の健康・心の健康・そしてそれまでに過ごしてきた環境の結果を反映して形作られるものです。肌の老化を促進する外部環境の要因として、紫外線・乾燥・酸化が三大要素として知られています。中でも紫外線は80%の老化原因と考えられています。

 肌の老化を自分で防ぐために、以下のことに気をつけましょう。
1.紫外線を極力浴びない
2.乾燥に気をつける(空気の乾燥やエアコンなど)
3.酸化させない(汚れをきちんと落とす。ビタミンなどの摂取)
4.ストレスをためない

 また人間の体はすべて「細胞」から成り立っています。細胞は身体を構成するタンパク質や骨など様々なものを作り出しています。例えば真皮の細胞はコラーゲンやエラスチン、あるいはヒアルロン酸などの皮膚を構成する物質を作り出していますし、皮膚の脂は脂腺細胞がつくっています。この細胞が年をとると減少したり、また細胞の働きが衰退することによって、「老化現象」が起こります。ですから老化防止にはこの細胞の働きを弱めないようにすることが大切です。それには細胞に栄養分(タンパク質の原料であるアミノ酸やビタミンなど)やエネルギーをきちんと補給してあげ、また細胞を環境の良い状態に置いてあげることが大切なことと言えます。

 髪の毛や爪もすべて細胞が作り出しているものですから、栄養の配慮はもちろん、紫外線や乾燥の防止を怠っては健康でつややかな髪の毛や爪は保てません。
 いつまでも若くみせる努力は続けたいものですね。

2006年3月掲載


アンチエージング その2

 今回は先月号に続き老化の原因、酸化についてお話します。
 老化とは「正常の細胞の数が減少していく過程」だそうです。

 子供の肌はピチピチしていて張りがあって、うらやましい限りですね。
 日本ではコエンザイムQ10と言うサプリメントや化粧品が飛ぶように売れているそうです。これは本来人間の心臓細胞のミトコンドリア内に多く含まれているもので、フリーラジカルに対抗する働きがあるそうです。フリーラジカルとは体内の中で発生する凶暴な物質で細胞にダメージを与える原因になるものです。

 人間は呼吸して酸素を体内で反応させエネルギーとして活用していますが、大量のフリーラジカルも発生させるそうです。つまり体内のどの部位もいつもダメージを受けやすい状態にあります。その上酸素を活用する時“活性酸素”といって反応性の高い酸素が発生するので、余計に体内の“酸化”を促します。

 鉄が錆びることや油が茶褐色になるなど物質の酸化は理解できますが、人の細胞の酸化となるとピンと来ない人も多いかもしれません。ここではわかりやすく、体がさびることと思ってください。要するに、「古くなる」すなわち「老化」です。

 このような酸化を防ぐために体の中では酵素というものが存在しますが、30代くらいから徐々に減少してくるので、活性酸素などによって脂質が酸化されやすくなり過酸化脂質が蓄積されます。過度に進むと細胞膜が破裂し、細胞が死に至ります。

 酸化防止にはビタミンC、ビタミンE、βカロチン、一部のアミノ酸が有効です。これらの成分を日々食事から摂取したり、サプリメントで補ったり、肌にはさらに化粧品から補充することが過酸化脂質による老化の予防対策として大切です。
(参考 百楽2005年12月号)

2006年4月掲載


アンチエージング その3

笑う門には・・・
 以前、肌の老化を防ぐためや敏感肌にならないためにストレスをためないと記載しました。私達は人間ですから生きている以上ストレスは避けられないものです。
 私の出身は新潟ですが、郷里の友達に江口君という人がいます。彼は10年前新潟の町を活性化するためお笑い集団NAMARA(吉本興業のようなもの)を立ち上げました。現在はラジオのパーソナリティやローカルテレビのレポーターとして活躍しています。彼がやっているラジオ番組に「飛び出せ!健康」があります。新潟市在住の医師佐藤さんと楽しく笑いながら健康にという願いを込めてスタートした番組です。「笑うということ」これは美容にとっても欠かせないものだと私は考えています。

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)
 NK細胞とは免疫を担うリンパ球の一つであり、すでに健康成人の末梢血中に一定数存在し、常に体内を独自でパトロールしながら感染症を引き起こすウィルス感染細胞やがん細胞を攻撃する力を持っています。
 笑うとNK細胞が活発になって細胞が元気になり、この細胞の元気度を示す「NK活性」が上昇すると言われています。
 気持ちの持ち方も免疫力に関係するそうです。ですからNK細胞が出来ることによって体が変わるし、リラックスすることによってアルファ波も出てくるので精神的にも変わるそうです。

 前回、老化とは細胞の働きが減退するという事と記載してきましたが、笑うことで元気になり細胞が活性されるとはなんと安上がりな美容方法でしょうか。よく「生きてきた人生が顔に刻まれる」といわれますが、内面から幸せが滲み出てきている人は最高に素敵な人だと思います。

2006年5月掲載


アンチエージング(シワ)

 今月はシワや乾燥肌の直接の要因となる、ヒアルロン酸とコラーゲンのお話です。
 ヒアルロン酸とコラーゲンはお肌のハリ・弾力の源、また関節、血管、髪の毛の材料にも必要不可欠なものです。皮膚はご存知のとおり、表皮と真皮から構成されています。健康な肌は、真皮の中にコラーゲンがスポンジ状のきれいな網目になっていて、その中にヒアルロン酸がすっぽり納まっている状態です。
 加齢や紫外線の影響により繊維が硬くなり網目がくずれたり、水分を含みにくくなると、みずみずしさやハリを失い、シワやたるみができやすくなります。

ヒアルロン酸
 お肌では、細胞に蓄えられている水分を包み込むスポンジの役割をします。
 関節では、骨と軟骨の隙間で滑りをよくする潤滑油の働きをします。
 ヒアルロン酸の数値を赤ちゃんの時を100%とすると、30代で50%、60代で20%に減少します。

コラーゲン
 お肌では、水分を蓄え、細胞を支える網目の柱です。関節では、関節をつなぐ柔らかい軟骨のクッションです。コラーゲンの数値を赤ちゃんの時を100%とすると、30台で60%、60代で25%に減少します。

 いずれも20代を過ぎると生成する力が衰えていくので、常に補給が必要です。オーストラリアでは、コラーゲンやヒアルロン酸のサプリメント入手は困難ですが、食事から摂ることができます。体内に取り入れるためには、ビタミンC の摂取は必須です。豚肉・鶏肉からのゼラチン質や魚のにごりなどの食品にも多く含まれていますので、ロールキャベツなどビタミンC と蛋白質の同時に取れる料理をお勧めします。 日本ではヒアルロン酸の化粧品などがたいへん人気になっています。肌に塗っても保湿力は高まりますが、吸収されません。外側から塗る事より、内側からの摂取を心がけましょう。

2006年7月掲載


美容整形(ボトックス)

 ここ数年、よく「プチ整形」という言葉を耳にします。「プチ整形」とは、メスを使わないので痛みも少なく、施術後に化粧をしたり顔を洗ったりできるお手軽な若返り術です。
 今回はプチ整形の中のしわ取り注射のお話です。

 1895年にボツリヌス菌が発表されました。ボツリヌス菌はわずか1gでも1000万人以上の人を殺傷できるといわれるほどの猛毒を持つ細菌です。過去に細菌兵器として利用され問題になったこともあるそうです。しかし、このボツリヌス菌は1970年以降から筋肉の動きを抑制する効果が発見され、顔面の神経麻痺などの治療薬として製剤化する為の臨床試験が行われていました。

 1987年に皮膚科と眼科医の夫婦がけいれん治療している患者のしわが綺麗になくなっていることに着目し、自分達の受付係の女性に承認を得てボツリヌス毒素を注入しました。その結果眉間のしわが改善され、ここから美容業界でボツリヌス菌の毒素から作られた薬剤、ボトックス注射がしわ取りの為に使われるようになったそうです。
 ボトックス注射をすると、末梢神経からの命令が筋肉や汗腺などの組織や器官に伝わりにくくなる為、表情筋によるしわが目立たなくなったり、多汗症が改善されたりするなどの効果があります。使用する毒素の単位もごく少量で、医学的に体に影響はないそうです。

 ボトックスは注射をして2〜3日後に効果を表しますが、その効果は約4ヶ月でなくなってしまいます。また浅いしわには効果的ですが、深いしわには有効ではないので、ヒアルロン酸を注入します。

 最新の情報によると、ボトックスに代わる、乳歯の幹細胞や口の粘膜を培養して注入するしわ取りが研究されているそうです。

 とはいえ、ハリウッドでは多くの女優達がボトックスを使っているので、目の演技に信憑性が欠けるなど、監督たちが頭を悩ませているという裏話もあります。

 しわも自分が生きてきた軌跡です。ある程度の加齢によってできたしわは受け入れて、素敵に歳をとりたいものですね。

2008年10月掲載


年齢の重ね方

 私がこどもの頃、おばあさんだと思っていた人が、大人になっても変わらずのおばあさんのままで、最初に会った当時は一体何歳だったのだろうと考えたことがあります。1970年頃は、誰もが白髪染め等を使っている時代ではなく、きっと40〜50代の方を見て、おばあさんだと感じたのだと思います。近年は歳を重ねても、綺麗にしている日本人が多いと、以前のコラムにも書きましたが、最近、友達を通して知り合いになったオーストラリアの方の若いことに驚き、了解を得てコラムに書かせてもらうことにしました。

 この1月に93歳のお誕生日を迎えたアイリーンさんです。明るい色の服がとても似合い、とても93歳には見えません。若さを保つ秘訣は?と聞いたところ、
・たばこを吸わない
・83歳までテニスをしていた(大きな手術をした為止めた)
・家の中に閉じこまらない
・たくさんの人と話をする

 アイリーンさんと話をしていると、いつも笑顔を絶やさず、ポジティブな話をきかせてくれます。ご近所の方の出入りも頻繁にあり、色々なものに興味を示し、外出しているようです。

 アイリーンさんだけでなく、私の周りには目標になる素敵なお姉さま方がたくさんいらっしゃいます。どの方も自分の世界感を持ち、無理することなく、素敵に年齢を重ねているようです。私はアラフィフ(アラウンド50歳)に差し掛かり、女としての自分を磨くこともそろそろ終わりかなと思ったこともありましたが、アイリーンさんを見て、まだまだ諦めずに努力したいと思いました。

93歳のアイリーン


2010年5月掲載