デトックス その1
現代社会で生活している私達の体は、知らないうちに、いろいろな有害物質に侵されていることがあります。保存料をはじめとする、人口合成化合物や空気中のダイオキシン・排気ガスなど、食べ物に気をつけていても、避けられないものもあるからです。
体の中に水銀・鉛・カドミウムなどの不要で有害な毒素があると、疲れやすかったり、ダイエットしてもなかなかいい結果が出ないそうです。体内に溜まったこれらの毒素を排出すること、それをデトックスといいます。
デトックスする方法は食事の仕方や水分補給を工夫するだけでなく、岩盤浴、ゲルマニウム温浴、リンパマッサージ、腸内洗浄などいろいろあります。
▼ 食事の仕方
有害物質は脂肪に溜まりやすいので、肉を食べるときは脂肪の部分を避けましょう。にんにく・ねぎ・しょうがなどの薬味はデトックス効果があるので、たっぷり取ることをおすすめします。また、よく噛むことで解毒や殺菌作用のある唾液が分泌されます。
▼ 水分補給
人間の体は70%の水分でできていますから、水分を適切に循環させることが必要です。また水分を充分に採ることで腸の働きと代謝効果を高めます。尿や汗から有害物質や塩分、老廃物、食品添加物を体外に排出しますから、ミネラルウォーターや浄水器を通した水などをたっぷり補給し、尿の排出を促すことが必要です。
▼ デトックスの効果
新陳代謝が活発になる:美肌効果・老化予防・ダイエットの成功率が上がる
血液・リンパの流れがよくなる:むくみ・肩こりなどの解消
免疫力の増加:アレルギーを起こしにくくなる
腸、内蔵機能の向上:便秘が解消され、必要な栄養素の吸収率が高くなる
2007年3月掲載
デトックス その2 岩盤浴
年末日本に一時帰国した際、デトックスに効果的だと最近話題になっている岩盤浴に行ってきました。
岩盤浴というのは、北海道の上の国町から産出される「ブラックシリカ」という天然鉱石を温め、その上にバスタオルを敷き、横になる温浴法です。サウナと似ていますが、蒸気を使わないので息苦しさがありませんでした。
入浴料は1時間30分で2000円でした。上下タオル地でできた服に着替えて、40度位ある岩盤浴室の中にミネラルウォーターと5分の砂時計を持って入りました。
まず、うつ伏せで5分、仰向けになり10分間、その次にクールダウン室で5分休憩。これを3クール繰り返しました。真冬の外に出た後も、汗が止まりませんでした。
ブラックシリカは遠赤外線とマイナスイオンで、汗腺と皮脂腺から毒素の排出効果が認められているそうです。
▼ 遠赤外線効果
遠赤外線は対象になるものを均一に温めるので、自律神経やホルモン系が活動しやすくなります。また、熱が体の芯まで届くのが特徴です。もうひとつの優れた作用は共鳴振動で、血液や汗の水分を揺すって粒子を細かくすることで、流れがよくなったり、皮脂腺の分泌地機能を盛んにします。
▼ マイナスイオン効果
マイナスイオンは鉄を活性化させ、酸素との結合力を強くする働きがあります。つまり、体内の血液中により多くの酸素を運び、皮脂の酸化を防止するということです。
岩盤浴をした後の汗は、排出された新しい皮脂により健康な皮脂幕を作り、皮膚の潤いを保つからシャワーを浴びないほうがいいとのことでした。
表皮の深部にある皮脂腺から汗を出すことで体内に蓄積された有害物質や脂肪を排出しデトックスします。皆さんも帰国時にお試しになりませんか。
2007年4月掲載
腸内洗浄 その1
腸内が汚れていると、体に様々な不調をきたします。腸内では、体に必要な約3000種類もの酵素が作られています。これらの酵素不足により、肌のトラブル・便秘・下痢・お腹が張る・疲れが抜けない・風邪が治りにくい・なかなかやせられないなどの症状が出るそうです。
大腸はおよそ1.5mの長さで、便を作り、溜めておく場所です。そこには、善玉菌と悪玉菌が生息していて、普段はバランスを保ち共存しています。しかし大腸は食事・生活習慣・ストレスなどの影響を受けると善玉菌が減り悪玉菌が増加します。そして宿便などの腸内腐敗が進むと、有害物質が作られ大腸に集まる血管から血流にのり全身に運ばれます。
腸内洗浄は病院で行うコロン・ハイドロセラピーという人肌程度に温められた水を洗浄機からコロンホースを通じて腸内に流し込み、腸内を洗浄する方法や、家庭で2週間のプログラムを実行する方法などがあります。
病院で実施するには、スペシャリストを探し、Colonic irrigationをしたいと予約してください。
 家庭で行うデトックスは、ヘルスフードショップで買うことができます。
朝夕の食事30分前に錠剤を1錠ずつと、朝のみ粉末をSOY MILKに溶かし飲みます。毎朝200mlの野菜ジュースの摂取や肉類の摂取を控える事など、注意書きに書いてありますので、よく読んで行ってください。私もこのプログラムを実行しましたが、毎日同じ時間に便通があり、ひどい下痢になることはありませんでした。
腸内洗浄は妊婦の方や持病をお持ちの方には実施できませんので、問題がある方は専門医に相談の上、実施してください。
2007年5月掲載
腸内洗浄 その2
今月は腸内にいい食べ物の話です。
腸内が汚れると、
@便秘・下痢
Aお腹が張る
B肌のトラブル
C疲れが抜けない
D風邪が治りにくい
Eなかなか痩せられない
などの症状が出ます。@とAは腸の汚れから、BからEは腸内の酵素不足により起こるそうです。
腸内をきれいにし、酵素を増やすには水を飲むこと、ヨーグルトや食物繊維を摂取することが大事です。
▼ヨーグルト
ヨーグルトは1日250gを何回かに分けて食べます。ヨーグルトを摂取することで腸に善玉菌を植え付け、腸内環境を改善します。
▼食物繊維
食物繊維は水溶性と不溶性があり、腸内のぜん動運動が弱っているときに不溶性の食物繊維を摂ると逆に便秘になることがあるようです。水溶性の食物繊維はワカメ・しいたけ・バナナ・昆布などです。不溶性の食物繊維はサツマイモ・インゲン・ブロッコリー・ゴボウなどの根菜類ですから、これらのものは便通が整ってから摂取しましょう。寒天は液体の状態だと水溶性、固形の状態だと不溶性になります。寒天のパウダーをお茶などに溶かして飲む(1杯に対して小さじ1杯)と水溶性食物繊維、ところてんなどが不溶性食物繊維になります。
ハチミツは善玉菌を育てるオリゴ糖を含んでいますので、ヨーグルトにかけると効果的です。パイナップル・キーウィも酵素がたくさん含まれていて、腸内の消化吸収を助ける働きがありますので、加熱せずに食べましょう。
お腹の筋肉を鍛えることで、便通の助けにもなりますので、適度の運動も心がけてください。
2007年6月掲載
腸内洗浄 その3
2回にわたり腸内洗浄のことを記載してきましたが、今回は毒出しジュースと毒出しスープの紹介です。
シャネルのデザイナー、カール・ラガーフィールドが飲んで42kgものダイエットに成功したそうです。
毒出しジュース | |
水 | 1g |
ペパーミント粉末(乾燥 | 小さじ2 |
レモン果汁 | 大さじ4 |
しょうが(チューブ) | 2〜4cm |
オリゴ糖 | 適量 |
〔作り方〕
@ペットボトルの空き瓶に60〜70度のお湯とペパーミントを入れ5分位おく。
A残りの材料を加えて、よくかき混ぜたら出来上がり。
※冷蔵庫に保存して2日位で飲みきりましょう。
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毒出しジュースのペパーミントは解毒作用が強く、体内に溜まったガスを排出します。しょうがは血行促進と体を温める作用があり、整腸作用の高いレモンとオリゴ糖も加えます。オリゴ糖の入手が困難な場合は、オリゴ糖を含む蜂蜜を代用するといいでしょう。
毒出しスープ | |
たまねぎ | 1個 |
にんじん | 1本 |
セロリ | 1本 |
ベーコン | 2枚 |
固形スープの素 | 1個 |
白ワイン | 大さじ1 |
塩・こしょう | 少々 |
水 | 400cc |
〔作り方〕
@水を沸かし、固形スープの素、白ワインを入れて沸騰させます。
A野菜、ベーコンを食べやすい大きさに刻んでスープに加え、火が通ったら塩・こしょうで味を調えます。
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体を温め、便の材料となる食物繊維たっぷりの野菜を入れた毒出しスープは、余分な水分や老廃物を出す効果がありますので、1週間集中的に昼食か夕食にこのスープを加え、その分食事の量を減らすと効果的です。
参考・腸内リセットダイエット(マキノ出版)
2007年7月掲載
最近のデトックス情報
日本は一回ブームになると拍車がかかり、お昼のテレビ番組で司会のみのもんたが「これは体にいい」と言えば、ココアや寒天が売り切れるなど、少し情報に振り回されているような気がします。
デトックスブームの昨今、「血液サラサラ」という言葉をよく耳にしますが、今年6月に医師や看護師の資格がないのに採血し「あなたの血液はドロドロです。」と高額の会員制サービスに加入させ、数10億円集金していた医療会社が摘発されるなど、悪質な商法が相次いでいます。
「告発 足浴治療器 足裏から毒素は大嘘」(テレビ朝日 6月12日放送)
このタイトルで主に中国製のフットバスについて放送されました。デトックスフットバス(足湯)とは、フットバスに足を入れると体内に溜まっている毒素が排出され、お湯の色が変わるというものです。また、その変わった色により、体のどこが悪いかわかるそうです。
しかし番組で、フットバスの検証をした結果、フットバスの中のステンレス棒から電気分解された物質が出ていて、水の中にスプーンを入れただけでも色が変わりました。
専門家の話では、足湯に使っただけでは足の汚れは落ちるけど、血液中とか体内から老廃物が足裏から流れ出てくることは100%ないとのことでした。
▼ 家庭でできる足湯
足湯は、服を着たまま何処でも手軽にでき、心臓や内臓に負担が少なく全身の血行がよくなり疲れを緩和する利点があります。
やり方は38〜42℃のお湯にバスオイルやバスソルトなどを入れ、15〜20分足を浸けます。あまり長すぎると逆に疲労感を高めるので、適度な時間を調節してください。
フットバスに足をつけると足裏から毒素が出てくるという仕組みは理解できませんが、普通の足湯でもサウナなどと同じように新陳代謝を促進しますので、お楽しみください。
2007年8月掲載
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