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Beauty Column -シワと乾燥肌-


シワ対策

 シワの原因は加齢によるものですが、紫外線と乾燥も大きく影響を及ぼします。個人差はありますが、20代後半から表皮の代謝に関わっている基底膜の機能低下が始まり、30代から40代前半になると神秘の機能低下が加速。40代後半には真皮層のコラーゲンが減少し、シワが刻まれ、たるみが起こるといわれています。まだ初期老化段階である20代から30代前半にどんなケアをしていたかにより、シワのでき方が違ってきます。

紫外線防止
 UVカットの下地やファンデーションを使いましょう。

角質ケアを定期的に実行
 角質がたまり皮膚が硬く、顔がザラザラしてきたら、スクラブ洗顔などの角質ケアをして皮膚をやわらかくします。
 当サロンでも角質除去のフェイシャルを承っておりますので、1ヶ月に1回の割合で角質を除去し、健康なお肌に改善しましょう。

乾燥させない
 洗顔後の化粧水はコットンにたっぷりしみ込ませ、十分にパッティングしましょう。日本の美容雑誌(Voce)でコットンを使うのと、手で塗るので皮膚への浸透力を実験していましたが、比べ物にならないほど違っていました。
 乾燥している時に使うミスト状の化粧水がありますが、ふきかけてそのままにしておくと逆影響を与えます。ふきかけた後、余分な水分はコットンで軽く抑えて取り除いてください。

顔のストレッチ
 顔の表情筋をきたえるのも有効な対策です。寝る前に顔のストレッチをしましょう。例えば首を前に突き出し、アエイオウとおおげさに発音したり、ゆっくりと顔の中心に神経を集中させるように目を閉じたり、眉毛をおしあげるように目を開けたりして普段使わない筋肉を動かします。

2004年6月掲載


アンチエージング(シワ)

 今月はシワや乾燥肌の直接の要因となる、ヒアルロン酸とコラーゲンのお話です。
 ヒアルロン酸とコラーゲンはお肌のハリ・弾力の源、また関節、血管、髪の毛の材料にも必要不可欠なものです。皮膚はご存知のとおり、表皮と真皮から構成されています。健康な肌は、真皮の中にコラーゲンがスポンジ状のきれいな網目になっていて、その中にヒアルロン酸がすっぽり納まっている状態です。
 加齢や紫外線の影響により繊維が硬くなり網目がくずれたり、水分を含みにくくなると、みずみずしさやハリを失い、シワやたるみができやすくなります。

ヒアルロン酸
 お肌では、細胞に蓄えられている水分を包み込むスポンジの役割をします。
 関節では、骨と軟骨の隙間で滑りをよくする潤滑油の働きをします。
 ヒアルロン酸の数値を赤ちゃんの時を100%とすると、30代で50%、60代で20%に減少します。

コラーゲン
 お肌では、水分を蓄え、細胞を支える網目の柱です。関節では、関節をつなぐ柔らかい軟骨のクッションです。コラーゲンの数値を赤ちゃんの時を100%とすると、30台で60%、60代で25%に減少します。

 いずれも20代を過ぎると生成する力が衰えていくので、常に補給が必要です。オーストラリアでは、コラーゲンやヒアルロン酸のサプリメント入手は困難ですが、食事から摂ることができます。体内に取り入れるためには、ビタミンC の摂取は必須です。豚肉・鶏肉からのゼラチン質や魚のにごりなどの食品にも多く含まれていますので、ロールキャベツなどビタミンC と蛋白質の同時に取れる料理をお勧めします。 日本ではヒアルロン酸の化粧品などがたいへん人気になっています。肌に塗っても保湿力は高まりますが、吸収されません。外側から塗る事より、内側からの摂取を心がけましょう。

2006年7月掲載


美容整形(ボトックス)

 ここ数年、よく「プチ整形」という言葉を耳にします。「プチ整形」とは、メスを使わないので痛みも少なく、施術後に化粧をしたり顔を洗ったりできるお手軽な若返り術です。
 今回はプチ整形の中のしわ取り注射のお話です。

 1895年にボツリヌス菌が発表されました。ボツリヌス菌はわずか1gでも1000万人以上の人を殺傷できるといわれるほどの猛毒を持つ細菌です。過去に細菌兵器として利用され問題になったこともあるそうです。しかし、このボツリヌス菌は1970年以降から筋肉の動きを抑制する効果が発見され、顔面の神経麻痺などの治療薬として製剤化する為の臨床試験が行われていました。

 1987年に皮膚科と眼科医の夫婦がけいれん治療している患者のしわが綺麗になくなっていることに着目し、自分達の受付係の女性に承認を得てボツリヌス毒素を注入しました。その結果眉間のしわが改善され、ここから美容業界でボツリヌス菌の毒素から作られた薬剤、ボトックス注射がしわ取りの為に使われるようになったそうです。
 ボトックス注射をすると、末梢神経からの命令が筋肉や汗腺などの組織や器官に伝わりにくくなる為、表情筋によるしわが目立たなくなったり、多汗症が改善されたりするなどの効果があります。使用する毒素の単位もごく少量で、医学的に体に影響はないそうです。

 ボトックスは注射をして2〜3日後に効果を表しますが、その効果は約4ヶ月でなくなってしまいます。また浅いしわには効果的ですが、深いしわには有効ではないので、ヒアルロン酸を注入します。

 最新の情報によると、ボトックスに代わる、乳歯の幹細胞や口の粘膜を培養して注入するしわ取りが研究されているそうです。

 とはいえ、ハリウッドでは多くの女優達がボトックスを使っているので、目の演技に信憑性が欠けるなど、監督たちが頭を悩ませているという裏話もあります。

 しわも自分が生きてきた軌跡です。ある程度の加齢によってできたしわは受け入れて、素敵に歳をとりたいものですね。

2008年10月掲載