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Beauty Column -手足のお手入れ-


手足のお手入れ(その1)

 マニキュアやペディキュアと聞くとネイルポリッシュを塗ることと思われがちですが、ラテン語でマニは手、ペディは足、キュアとは英語のケアにあたるもので、お手入れという意味です。

かかとのがさつき
 「ここオーストラリアに来てから、お風呂に浸かる機会がなく、足のかかとはがさがさです」ということを良く聞きます。お風呂に入れないという理由もありますが、合わない靴を履いて血行が悪くなっている場合もあります。
 足の裏には体全体のツボが集まっている場所と東洋医学やリフレクソロジーでいわれています。この機会に手足のお手入れ始めてみましょう!

保湿クリームもたっぷりと
 シャワーだけでもある程度皮膚は柔らかくなりますから、上がる前に角質落としのやすり(The Body Shopで売っています)で硬くなったところをけずり、保湿力のあるクリームをたっぷり塗りましょう。一度に取ってしまおうと思わずに、1週間に2回くらいのペースで徐々にやすりをかけていってください。やり過ぎはNGです。
足の爪も大切
 足の爪が徐々に無くなってきたり、逆に厚くなってきたりということはありませんか?これは爪の病気が考えられます。水虫の白癬菌などが爪と皮膚の間から入り起こる場合や、靴に押されるなどで、爪をつくる部分の細胞を破壊してなる場合などがあります。爪と皮膚の間の清潔を心がけましょう。
 上記のことで心配な方は、Podiatrists(足の専門医)にご相談ください。

 来月は手のお手入れです。

2005年4月掲載


手足のお手入れ(その2)

爪について
 健康な爪は表面が平らでつやがあり、透明なピンク色をしています。手の爪の方が足の爪より伸びが早く、そして中指の発育がもっとも早く、親指が一番遅いといわれています。また、冬より夏の方が、大人より子供の方が爪の伸びが早いそうです。爪が完全に生え変わるには約4ヶ月かかります。爪は一度傷つけたり欠けたりすると修復できませんから、日々大切にいたわりましょう。

爪の構造とメカニズム
 爪は指先の皮膚を保護するために表皮の角質が変化したものです。爪がなければ力が入らず、日常の作業が困難になります。
 爪の主成分は皮膚や髪の毛と同じ蛋白質のケラチンです。爪の大事な部分は付け根の皮下にある爪根と爪母(Nail Matrix)で、神経・血管やリンパ管が集中していて、爪の細胞を作ったり、爪の伸びをコントロールしたりします。とても敏感なところなので傷つけたり打ったりすると爪が変形して生えてくることがあります。
 爪の付け根に半月型の白い部分がありますが、爪母で作られたばかりの角質化されていない部分で、水分を多く含んでいるため白く見えます。爪そのものは厚い層でできており、ネイルボディと呼ばれ、ネイルベッドの上に付着しています。その外側を取り巻いている皮膚が甘皮(キューティクル)です。

健康な爪の発育を促進
 バージンオイルを使って簡単なマッサージをしましょう。爪の付け根にコットンでオイルを塗り、やさしく小さな円を描くようにマッサージします。2日に1度くらいやると効果的です。

2005年5月掲載


手足のお手入れ(その3)
甘皮(キューティクル)と爪のお手入れ

 本来甘皮はツメを保護する大事な部分ですが、ネイルカラーを塗る際には、余分な甘皮を取ったほうが、きれいに見えます。

余分な甘皮を取る
1.片手の指がつかる器にぬるま湯とハンドソープを少量入れ、甘皮をやわらかくします。キューティクルソフトナーも市販されていますので、それを甘皮に塗ってからつけると効果的です。
2.オレンジスティックに脱脂綿を巻きつけたもので、やわらかくなった甘皮をそっと押し上げ爪から浮かせます。先月号で説明しましたように、爪の付け根の所はとても繊細な部分ですので、くれぐれも必要以上に強く押さないでください。
3.浮き上がった甘皮をキューティクルニッパーで切ります。ささくれたものを無理に引っ張らずにきちんと切るようにしましょう。

ツメの形を整える
 爪切りで切るよりも、二枚爪やひび割れを予防できるので、なるべくエミリーボード(ツメの先を削ったり整えたりする紙やすりのこと)を使って形を整えることをお勧めします。エミリーボードの目が粗いもので長さを整えてから、目の細かいもので仕上げます。ツメが弱く薄い人ははじめから目の細かいものを使ってください。

ツメの表面を整える
 爪の表面を整えるにはバッファーを使います。(ネイルのコーナーに白い直方体のものが売っています)このバッファーを使うと、表面のでこぼこがスムースになり、ネイルカラーののりも良くなります。
 使い方は根元からツメの先端に向かって斜めにかけます。皮膚を傷つけないように軽いタッチでかけましょう。

2005年6月掲載


手足のお手入れ(その4)
ネイルカラー

今回はネイルカラーの塗り方について説明します。

上手な塗り方
1.前回お話した、甘皮などの処理をしたあと、軽くクリームをつけマッサージをして、カラーリムーバーでツメの油分を落とします。
2.ネイルカラーを塗る前に必ずベースコートを塗りましょう。ネイルカラーを塗りやすくするだけでなく、色素沈着やダメージの予防になります。
3.ネイルカラーは、まず爪の真ん中を付け根から先に向かって塗り、次に両端と3回で塗り終えるときれいに仕上がります。ネイルカラーを塗るときは、甘皮から少し離して塗りましょう。
4.ネイルカラーがきれいに塗れたら、仕上げにトップコートを塗ります。トップコートを塗ると、ネイルカラーを保護しますので、摩擦ではがれたり欠けたりするのを防ぎ、さらにつやも増します。トップコートにはマットタイプのものと光沢を増すものがありますので、お好みで選んでください。トップコートには仕上げを早くするものが入っている場合もありますが、きれいに仕上げるためには一回ごとに乾いてから塗り重ねましょう。

失敗したときの応急処置
・濃い色のネイルカラーほどはみ出すと目立ってしまいます。はみ出したときはオレンジスティックに脱脂綿を巻き、ネイルリムーバーをつけて余分なところだけ取り除きます。
・仕上げたとたんに他の指にこすってネイルカラーがよってしまった場合、まだ完全に乾いていない状態なら、油性のクリームを上から塗り、よった所をのばしてください。その後完全に乾いてからクリームをふき取ります。これは覚えておくと時間がないときに便利です。

2005年7月掲載


アーティフィシャルネイル

 今回はアクリリックネイルなどのアーティフィシャルネイルについてご紹介します。
 日本では浜崎あゆみさんなどの歌手が火付け役となり、若い人達の間で大流行しています。ネイルのカリスマ黒崎えりこさんなども有名になり、日本の雑誌にはネイルアートの特集もよく見られます。

 ジェルネイルもアクリリックネイルもツメが弱く、伸ばしてもすぐ割れたり裂けたりする人には有難いものですが、つけ爪と爪の間にカビができるブルーネイルなどの病気もありますので、長い間つけっぱなしにしないように気をつけましょう。

市販されているネイルアートのチップ
 普段は家事などでツメを伸ばすことができないけど、パーティの時などにおしゃれをしたい人はネイルアートのチップを使うと便利です。
<つけ方>
 チップを自分の爪の幅に合うようにツメヤスリで削ります。チップをつける前に自分のツメもバッファーで磨き、でこぼこをスムーズにしておくと、貼り付きが良くなります。チップと一緒に入っている両面テープかネイルグルーで、貼り付けます。

ジェルネイル
 ジェル液を塗りUVランプで光をあて、それを3回ほど繰り返していきます。アクリリックネイルよりツメにかかる負担が少ないです。

アクリリックネイル
 粉と液を混ぜ(化学変化をおこして固まる)、筆でつめに塗り重ね、仕上げにヤスリや電気ヤスリなどを使って形を整えます。

 ジェルネイルもアクリリックネイルも3週間くらいでツメが生えてくるとギャップができるのでまた足していかなくてはなりません。下の土台は、普通のネイルリムーバーで溶けることはありませんから、ネイルカラーを塗ったり、落としたりすることができます。上からネイルカラーを塗らなくてもいいように、最初から色のついているものなどバリエーションがありますので、ネイルサロンで相談しましょう。

2005年8月掲載


爪の健康 その1

 本来、爪の役割は「敏感な指先を保護する」、「指先に力を入れやすくする」というものです。爪のお陰で、日常の細かい作業がスムーズにできます。
 日本でマニキュア・ペディキュアと言ったら、単に手や足にネイルカラーを塗ることと認識されていますが、手(manus)と足(pedis)のお手入れ(cura)というラテン語からきています。

 爪に色を塗るという歴史はとても古く、古代エジプトでもミイラの爪を塗る方法が古い書物に記してあるそうです。しかし、当時は現代とは違い、権力の象徴や魔よけを目的としてヘナなどを使い染めていました。1930年代に、車の塗装に使う速乾性のラッカーを応用したネイルエナメルが誕生しました。
 現代社会ではネイルアートが流行しています。自分の爪が弱くて長さを出せなかった人でもアクリリックネイルやジェルネイルで長くすることができ、素敵な指先を演出できます。しかし、これらのネイルは爪を傷めるので、見た目はいいですが、爪の健康を保つことは難しいです。

健康で丈夫な爪を手に入れるには
ネイルサプリとカルシウムジェル ●爪にいい栄養素を食物から摂取
たんぱく質、爪の成長に欠かせないビタミン類、鉄分、ミネラルも重要です。偏食をせず、バランスの取れた食事を心がけましょう。
●ネイルサプリで足りないものを補給
●カルシウムジェルを塗る
●乾燥を防ぐ為に、オイルやハンドクリームなどを爪の周りに塗る

※オーストラリアで買えるネイルサプリ(左)と爪に塗るカルシウムジェル(右)です。

 来月は、割れてしまった爪の修正方法です。

2007年9月掲載


爪の健康 その2
割れてしまった爪を修正

 私の知人より、爪が割れそのままにしておくと痛いので、瞬間接着剤を塗って固定しているが、すぐ接着剤が取れてしまうので、何か良い方法はないかと質問を受けました。
 今回は爪の構造と割れたときの対処法を紹介します。

 爪は指先の皮膚を保護する為に、表皮の角質層が変化したものです。爪の一番重要な部分は爪母(マトリックス)と爪根(ネイルルーツ)のある爪の付け根の部分です。爪の付け根の皮膚の下にあるところで、爪の細胞を作る為に血管やリンパ管が通っています。とても敏感なところですので、傷つけたり打ったりすると爪が正常な形で生えてこられなくなります。マトリックスで形成された爪は白い半月形の部分ではまだ角質化されていません。ここでは水分を含んでいる為に白く見えます。一般的に爪と呼ばれている爪甲(ネイルボディ)は爪床(ネイルベッド)に付着しています。

ひびが入った時の対処法
 完全に欠けてしまった場合は短くするか、付け爪を付ける以外に方法は無いでしょう。しかし、縦に亀裂が入って切ることも出来ず、そのままでいると何かに引っかかって痛い場合があります。その場合はケミストで売っているリペアキットを使います。

1.ヤスリで割れたところの表面をやさしくこする
2.割れたところをカバーできる大きさにテープを切り爪に貼る
3.オレンジスティックで上から隙間が無いように押さえる
4.ネイルグルーをその上に塗り、乾かす(この作業を2回繰り返す)
5.完全に乾いたらヤスリで表面を整える。この時もあまりこすり過ぎないようにしてください。

肌色のテープはグルーを塗ると透明になります。

爪のリペアキット










オーストラリアで買えるリペアキット

2007年10月掲載


手荒れとシルク

 最近だんだん暖かくなってきていますが、夜はまだ寒い日が続き、肌も手も乾燥しがちです。以前日本のテレビ番組で、絹糸工場で働いているおかあさん達の手が、実年齢より若いという番組がありましたので、今回は絹のことを調べてみました。手は意外に年齢が出るものです。私も数年前から日本で購入した絹の手袋をして寝ています。手袋をして寝るのとしないで寝るのでは、次の朝起きた時にしっとり感が違います。

絹糸の歴史
 絹糸は蚕の繭からとった天然の繊維で、古来より珍重されてきました。紀元前2500年頃、中国黄帝の妃・西陵が、ある日繭をお茶の中に落としてしまいました。箸で拾い上げようとすると、水分で膨らんだ繭から糸が絡み付いてきました。これが絹糸の始まりだといわれています。その後シルクロードを使い様々な国へ伝わりました。

絹糸の主成分・用途
 絹糸は18種類のアミノ酸を含むセリシンや、フィブロインといわれるタンパク質からできています。このタンパク質は、人間の皮膚と同じタンパク質で形成されています。シルク繊維は単調な化学繊維とは違い、絹繊維の内部構造が複雑なため、表面が平らになっていません。ですから1本の糸にまとめられたときに繊維の間に多くの空気が含まれ、肌上の温かい空気が内包されます。また熱伝導率が低くなり外からの寒さを伝えにくくするそうです。
 その他にも絹の特徴として、静電気が起きにくい上に、吸湿・放湿性に優れていることがあげられます。紫外線もチロシンという成分が吸収してくれるので、肌に紫外線を受けにくくなります。天然繊維ですので、アトピー肌・敏感肌の方にも安心して使え、パジャマ・下着・靴下にも最適な素材です。古くから外科的手術において、縫合糸として絹繊維が用いられ、最近では肌にも天然の潤いとハリを与えるという点から、化粧品にも多く利用されています。

 絹糸工場で働いている人達は、水に繭を浸して製糸していますので、水の中にこれらの高タンパク質が溶け出し、手に馴染むことで実年齢よりも若くみずみずしい手を保っているわけです。

2009年9月掲載


極度の乾燥(乾皮症)

 このところ春らしくなってきましたが、オーストラリアに来てから、1年を通して肌の乾燥がひどくなったという声を良く聞きます。その中でも、手足の乾燥で悩んでいる方が多いようです。今回は乾皮症のお話です。

 一般的に皮膚のうるおいは「皮脂」「角質細胞間脂質」「天然保湿因子」という3つの物資によって一定に保たれているそうです。
1.皮脂:
皮脂腺から分泌される脂のことです。汗などと混じり合って皮膚の表面を覆い、水分の蒸発を防ぎます。
2.角質細胞間脂質:
表皮で作られ、角質細胞同士の隙間をうめている脂です。角質細胞同士を結合する役目をしています。
3.天然保湿因子:
角質層にある低分子のアミノ酸や塩類などのことです。水分をつかまえて逃がさない性質を持っています。

 外気の乾燥や加齢の為、これらの物質が減ってしまうと皮膚がひどく乾燥し、皮脂欠乏からくる乾皮症になってしまします。乾皮症になると、角質細胞が剥がれてきて隙間ができ、水分が逃げやすい状態になります。見た目は皮膚が乾燥して粉がふいている状態です。

 乾皮症がひどくなると、かゆみを伴い掻くと悪化して湿疹になったりしますので、ひどくなるようでしたら病院に行くことをお勧めします。最初の段階では、薬局で買える尿素(=Urea)配合のクリーム($10以内)を手足に塗ってください。尿素が配合されていますので、多少のかゆみは収まり保湿されます。
尿素配合のクリーム










尿素配合のクリーム


 もう一つのお勧めはデパートで買えるElizabeth ArdenのEight Hour Cream($38)です。「8時間で蘇る」というプロダクトですが、クリームというよりバームで、テクスチャーはネットリしていてマツヤニのようです。手あれや唇のかさつきにお勧めします。少し香り(ひのきの様な香り)が強いですが、夜塗ると次の朝シットリ感が違います。顔に塗る場合は毛穴を詰まらせ、ニキビなどの吹き出物が出やすくなる場合もありますので、注意してお試しください。 Elizabeth ArdenのEight Hour Cream










Elizabeth Arden Cream


2009年10月掲載


ジェルネイル

 今回のコラムは日本よりお届けします。

   メルボルンではお客様のお顔に触れる為、爪を伸ばすことは出来ませんが、3週間から1か月の日本滞在中は何もしないので、友達にネイルをしてもらいます。ハワイのシェラトンホテル内のネイルサロンで働いていた友達が昨年より新潟に帰郷したので、2年連続でネイルをお願いしました。

 ジェルネイルというのは、「ジェルを塗る+UVランプで固める」という作業を何回か繰り返して自分の爪を厚くする施術です。成人の手の爪は1日に約0.1mm伸び、一般的に若年層の方が早く伸び、そして冬より夏の方が早く伸びると言われています。上手な人にネイルをしてもらうと3週間から1か月は放置しておけます。

去年ジェルネイルをしてもらってから、1か月経過した写真です。
1か月経過したジェルネイル
 爪の付け根がこのように伸びてきますが、根元のほうを薄い色でしてもらうと伸びてきたのがあまり分からなく過ごせます。
 ですが、UVランプを使いますので、日光アレルギーがある方は施術しない方がいいでしょう。アクリリックという、粉と液を混ぜるこによって固める作用のネイルもあるので、日光アレルギーのある方には、そちらをお勧めします。

 ジェルネイルはアクリリックより、一般的に爪に負担がかからないと言われています。ジェルもアクリリックも爪が厚くなるし、色のついたものでしてもらうと、マニキュアのようにすぐ落ちる心配がないという利点があります。ですが、頻繁に落として、また付けるということを繰り返すと、爪に負担がかかり過ぎ、爪が薄くなったり、割れやすくなったりするので気をつけましょう。

2010年8月掲載


ひじ・ひざのお手入れ

顔や手足のお手入れは皆さん念入りにされていると思いますが、案外見落としがちなのがひじやひざのお手入れです。日頃、自分のひざやひじをじっくり見ることは少ないと思うので、この機にチェックしてみてください。

 日本のあるバラエティ番組で熟女の特徴として『ひざが重力で落ちている』という事があげられていました。年齢を重ねるうちに、皮膚はたるみ、筋肉も衰えて下がり、色素沈着も出てきます。また、ひじをつくのが癖になっている人は黒くなりがちです。

 ひじ・ひざ・かかとは体の中で最も油分の分泌が少なく乾燥しやすい部位です。私が子供の頃、母が「プリティ」という角質除去ローションをひざやひじなど角質の厚い部分に塗ると、ポロポロと垢のような物が出てきたので、不思議に思った記憶があります。今でも小林製薬から販売しており、ロングセラーになっています。


健康的なひじ・ひざを保つポイント
◎日常的にひじをつかない
◎ひざの上の筋肉を衰えさせない
◎スクラブ等を使って、厚くなった部分の角質を除去し、油分のあるクリームをたっぷり塗る


体の洗い方
 ナイロン地のボディタオルを使ってゴシゴシ体を洗うのはNGです。長い間、ナイロン地のボディタオルを使って洗っていると、色素沈着や肌荒れの原因になります。皮膚科医の話ではナイロンタオル皮膚炎という病名もあるそうです。

 皮膚の表面にはバリア層があり、皮脂膜と角質細胞内の物質が微妙なバランスで、保湿のメカニズムを作り、アレルゲン・細菌・ウィルスの侵入から皮膚を守っています。ですから、タオルでゴシゴシこすったり、石鹸を使って過剰に皮脂を除去したりすると、バリア層が壊れてしまいます。

 石鹸やボディソープなどを使わずに汚れを落とし、潤いを保つ為に有効と考えられている方法として、最近インターネット上で『タモリ式入浴法』が話題になっています。タレントのタモリさんが実践している方法で、湯船に10分以上浸かるだけというものだそうです。
 
 オーストラリアでは、水不足や浴槽の事情により、湯船に浸かることは容易ではありませんが、あまり過剰に洗いすぎないということを覚えておいてください。

2010年12月掲載


ジェルネイル除去と最新情報

 折角綺麗にジェルネイルをしてもらっても、除去の仕方がわからないという声を良く聞きますので、今回はジェルネイルを自分で除去する方法をお話しします。

@ キューティクルオイルか油性のクリームなどを塗って、爪の周りの皮膚を保護する。
A 除去液を染み込みやすくする為、爪の表面を荒目のヤスリで削る(エッジと表面に軽く傷をつけるように)
B 爪の大きさと同じくらいにカットしたコットンに『アセトン』もしくは『ジェルネイルリムーバー』をたっぷり染み込ませネイルの上に乗せる(アセトンのネイルポリッシュリムーバーでは落ちないので注意!)
C アルミ箔で爪全体を包み、10分から15分放置する。ここで指先が温かい方がより早く落ちるので、タオルやミトンを巻くことをお勧め。

 この一連の作業で無理なく取れると思いますが、スムーズに取れるまで、様子をみながら湿布してください。取れない場合でも、ウッドスティックなどでガリガリと擦るのは爪に良くないのでやめましょう。

 爪の周りに「ささくれ」や「傷」がある場合は、アセトンアレルギーを起こす可能性がありますので注意が必要です。

Minx

 レディガガやビヨンセ、SEX AND THE CITYのサマンサが映画の中で使用し、話題になっている爪のステッカーです。予め模様がプリントされているステッカーを専用のヒートライトを使用して、爪に貼りつける物です。Minxを貼った上に普通のトップコートを塗ってもいいですし、ジェルコートを塗ることもできます。ジェルコートを塗った場合は、長持ちしますし、一番下にMinxを貼っておけばアセトンなどを使わなくても簡単に除去できます。
ハリウッドで人気の理由は、撮影毎に違う雰囲気を容易に作れる・安全である・化学薬品なし・除去が簡単である、ということです。


2011年1月掲載